
同じように頼んだのに、欲しい答えと少し違う。何を直せばいいのか分からないまま、聞き直しを繰り返してしまう。
欲しい答えが返ってこない原因の1つは、AIに伝えた条件が、足りないことです。東京都の事例集は、AIの回答は、入力した指示(プロンプト)を基にしか出力されない、と説明しています。
そのため、条件を示さず漠然と入力するだけでは、求める回答は得られません。
だから、同じ質問に、足りない条件を1つ足して、聞き直してください。
東京都の事例集は、追加の質問や、最初の入力でうまく回答を得られなかった情報を、重ねて入力し、回答を整えていく方法を示しています。
このページを先に読む理由は、聞き直す前に、どの条件を足せばよいかを、ズレ方から選べるからです。
閉じるときには、午後の会議の案内文のような場面で、足りない条件を1つ足して聞き直せるあなたに、なっていると思います。
ズレ方から、足す条件を選ぶ
返ってきた答えが「ズレた」と感じたら、どこが違うのかを、言葉にします。違いが言葉になると、足す条件が決まります。
次のどれかに、当てはめてみてください。
- 長すぎる、または短すぎる:「200字以内で」「箇条書きで」「5項目で」と、形を指定する
- 難しすぎる、またはやさしすぎる:誰向けかを足す。「小学3年生にも分かる言葉で」のように、学年まで指定する
- 一般論で、自分の場面に合わない:立場・目的・背景を足す
- 言葉づかいが合わない:「ですます調で」「である調で」と指定する
- 余計な内容が入る:「〇〇については削除してください」と伝える
東京都の事例集は、字数・箇条書き・文体などの出力形式を指定する例を挙げています。小学生向けにするときの注意も載っています。
「小学生」とだけ指定すると、6年生向けの回答になることもあるため、学年を指定するなど、年齢を限定するとよい、とされています。
条件は、項目名をつけて並べる
東京都の事例集は、聞き手や強調したい点などに「#聞き手」のような項目名をつけて並べる方法を示しています。
項目名の「#」は、そのまま入力します。【 】などの記号でもよい、とされています。
このサイトの例です。次の4行を、1つの指示として、続けて入力します。
- お礼メールの下書きを作ってください
- #相手:取引先の担当者
- #内容:先日の打ち合わせのお礼
- #長さ:200文字くらい
項目名は、内容に合わせて変えてかまいません。
次に聞き直すときは、足りない条件を、項目名をつけて1行だけ足してみてください。
聞き直しは、1回に1つだけ足す
足す条件が多いと、どれが効いたのか、分かりにくくなります。私は、1回に足す条件を1つにするのがよいと思います。
事例集は、「回答内容をよりわかりやすくする」例を挙げています。わかりやすい表現にする、要点を簡潔にまとめる、専門用語の説明を足す、などです。
効いた条件は、メモしておくと、次の質問の最初から入れられます。同じ種類の文章を、何度も頼むときに使えます。
午後の会議の案内文で、試してみる
午後、会社の席で、会議の案内文をAIに頼んだとします。返ってきた案内文は、長すぎて使えません。
「200文字以内にしてください」と、条件を1つだけ足して、送り直します。
短くなったので、次は「ですます調にしてください」と、条件をもう1つだけ足します。最後に、日時と場所を箇条書きにしてもらいます。
このように3回重ねると、貼れる形に近づくことがあります。送る前に、日時と場所は、自分の目で見直します。
条件を足しても合わないときは
条件を2〜3回足しても合わないときは、次の2つを見直します。
1つ目は、頼む内容が多すぎないかです。絞る方法は、「何をAIに頼めばいいか分からない」にあります。
2つ目は、自分でも、欲しい形が決まっているかです。
長さ、誰向けか、使い道のうち、1つだけ先に決めてから、もう一度聞いてください。
何度聞き直しても合わないときは、合わない部分だけ、自分で書き直す手もあります。
次に読むページ
- 何をAIに頼めばいいか分からない:最初の一言で止まるとき
- 文章作成を早くしたい:メールや案内文を、下書きから作りたいとき
- AIを使いたいけど不安:文章を貼る前に、入れない情報を決めたいとき
- 業務を整理したい:請求や記録など、仕事全体が重いとき
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公式の確認先
- 東京都デジタルサービス局「都職員のアイデアが詰まった文章生成AI活用事例集」(2024年1月):PDFを開く
本文の東京都の記述は、事例集の7〜9ページ(1-4〜1-5)にあります。確認日:2026年10月14日。
このページの限界
この事例集は、2024年1月の、東京都職員向けの資料です。小学生の注意なども、2024年1月時点のものです。
その後に改訂されている可能性があります。最新の内容は、東京都デジタルサービス局のサイトで確認してください。
特定のサービスの名前や、機能の違いは、このページでは扱いません。
「ズレ方から足す条件を選ぶ」の分け方と、「1回に1つだけ足す」は、このサイトの考え方です。
「2〜3回」の目安、条件のメモ、上の例文は、公的な基準ではありません。例文の結果は、質問や使うサービスで変わります。
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