文章作成をAIで早くしたい人の入口

白紙の画面を前に、最初の1行が書けない。書き始めるまでに、時間だけが過ぎていく。

文章を書くのが重いときは、何もない所から、全部を自分で作る形になっていることがあります。東京都の職員アンケートには、挨拶文は、ゼロから作るより、負担が軽くなった、という声が、1つ載っています。

だから、文章を早く作りたいときは、ゼロから書かずに、下書きをAIに頼んで、自分は直す側に回ってください。

下書きがあると、何を書くかを決める作業と、直す作業を、分けて進められます。

このページを先に読む理由は、頼む前に、AIに任せる部分と、自分で書く部分を分けておけるからです。

読み終えたあとには、午前のおわびのメールのうち、AIに任せる部分と、自分で書く部分を、線引きできているでしょう。

東京都の職員アンケート(2023年10月)では、AIを使っている職員の73%が、仕事全体で業務時間が短縮されたと回答しました。

使い道では、「文案作成・文章校正」が、「アイデア出し」に次いで多い回答でした。

短縮の量は、1週間の合計で、10分程度が24%、30分程度が22%、1時間程度が13%、1時間超が14%でした。

短縮の量は、人によって大きく違います。ほとんど短縮されていない人も、27%います。

ほかに、使っている職員の66%が仕事の効率の向上を、63%が業務の質の向上を回答しています。

ただし、これは東京都職員の自己申告です。使っていない職員や、ほとんど使っていない職員は、含まれません。

東京都の事例集は、メール作成と文案作成の事例を載せています。ここから4つを選び、最初の一言の例は、私が言い換えて添えます。

  • 言いにくい連絡:要点だけを、くだけた言葉で書いて、「ビジネスメールの文章に整えてください」と頼む(事例集5-1)
  • お礼のメール:相手、してもらったこと、伝えたいことを渡して、「丁寧な文体で書いてください」と頼む(事例集5-2)
  • 書いたメールの見直し:確認したい項目を並べて、「項目ごとに、直す点を箇条書きで挙げてください」と頼む(事例集5-3)
  • 言い回しに迷う一文:「この部分に入る表現を、5つ提案してください」と頼む(事例集3-1)

事例集は、伝えにくい話ほど、AIに回答案を考えてもらうと、気の重さが緩和できるかもしれない、と書いています。

いま、文章を書くのが重い場面を1つ思い浮かべて、上の4つのどれに近いかを選んでみてください。

短い連絡は、AIに頼まず、そのまま自分で書くのも一つです。

事例集は、お礼メールの事例で、東京都職員に向けて、回答は自分でチェックし、使えるフレーズを取捨選択して使うよう示しています。

私は、宛名、日付、数字、固有名詞を、自分の目で見直すのがよいと考えています。

文章を貼って頼むときに、入れない情報は、「AIを使いたいけど不安な人の入口」に書きました。

月曜の午前、お客様に、納期が1週間遅れるおわびを伝えるメールを、任されたとします。

まず、伝えたいことを、箇条書きで3行だけ書きます。

「納期が1週間遅れる」「部品の入荷が遅れた」「申し訳ない」のような、くだけた言葉で構いません。

その3行を貼って、「ビジネスメールの文章に整えてください」と頼みます。

返ってきた下書きを読み、硬すぎると感じたら、「少しやわらかくしてください」と、1つだけ足します。

宛名・日付・数字は、自分で入れて直します。書いていない約束や理由が入っていないかも、確かめてから、送ります。

  • 東京都デジタルサービス局「都職員のアイデアが詰まった文章生成AI活用事例集」(2024年1月):PDFを開く

本文の東京都の記述は、事例集の22ページ(3-1)、29〜32ページ(5-1〜5-3)、53〜54ページ(アンケート)にあります。確認日:2026年10月15日。

冒頭の、なぜそうなるかの説明は、このサイトの考えです。公的な資料で確認できる部分には、出典を書いています。

この事例集とアンケートは、2023年10月から2024年1月の、東京都職員についての資料です。その後に改訂されている可能性があります。

最新の内容は、東京都デジタルサービス局のサイトで確認してください。特定のサービスの名前や、機能の違いは、このページでは扱いません。

すべての人に、同じ効果があるとは限りません。

「任せる部分を分ける」「最初の一言の例」「おわびのメールの例」「宛名、日付、数字、固有名詞を見直す」は、このサイトの考え方です。公的な基準ではありません。

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